映画の感想ブログ

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映画「ウインド・リバー」の感想

映画「ウインド・リバー」のあらすじ

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ウインド・リバーはインディアンの居留地。ハンターのコリー・ランバート(ジェレミー・レナー)は雪一面の野原で少女のナタリーの死体を発見する。

 

地元の警察はFBIに捜査を依頼するが、FBIから派遣されたのは、女性新人捜査官のジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)だった。

 

特殊な環境で捜査がなかなかすすまないジェーンは地元に精通しているコリーに協力してもらうことになった。

映画「ウインド・リバー」の感想

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アメリカの闇の部分を描いた映画。実話ではないけど実話のようなリアルさ。緊迫感のあるクライム映画。

 

ジェレミー・レナーとエリザベス・オルセンのアベンジャーズコンビが全く違う役の映画で、渋い演技をしています。

 

ネイティブアメリカンの居留地のウインド・リバー。この、ウインド・リバー、大自然に囲まれてすごく美しい景色だけど、映画を観てるとだんだん異様な雰囲気の景色に見えてくる。 なんか、ドキュメンタリーのような感じがするくらい、たんたんとした感じで話は進みます。

 

それが、妙にインパクトあるというか、印象に残る。 犯人はサイコ的な猟奇的な人間ではなくて、ごく普通の人間。その普通の人間が環境や集団心理で恐ろしい犯罪をする。殺人する動機もなく、ノリで凶悪犯罪をやっちゃいます。これ、本当にこわい。人間の悪の部分を見せられてるような感じ。

 

この、ウインド・リバーという舞台が引き起こしたところもあるので、白い雪景色が、恐ろしい事件と重なって、殺伐とした、気持ちの悪い景色に見えてくる。

 

最後、主人公のコリーが敵をとってくれてよかったと思ってしまう。それほど、ひどい犯罪。でも、コリーの行動も簡単に闇に葬り去られるのもこわい。そういう意味でもちょっと複雑な感じ。 秩序のない世界で、人間の悪い部分が生々しくみえて、しみじみ怖い映画。